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「いただきま~す」
子供の頃は当然のように手を合わせていたが、一体いつから手を合わせなくなったのだろうか‥。
いつから当然のようにご飯を食べて感謝の気持ちを忘れたのだろう、そんなことを思いながらベーコンを口へ運ぶ。
舌から味が伝わって脳が気持ち良くなるとそんな考えまでどこかに消えてしまった。
いつもと変わらない朝食を済ませた後はいつもの制服を来て学校に行く準備だ。
食べ終わった皿を台所に戻し、再び二階の自分の部屋に戻る。
ふと気付けば中学生になって既に三年も経っているとは‥、思い返せばあっという間だ。
部屋の中は様々なプラモデルがズラリと並んでいた、ロボットがライフルを構えた姿はとても勇ましい。
クローゼットを開けてハンガーに掛けられた制服を取る、もう少しで卒業か‥。
季節はまだ夏だが不思議と残り時間が少ないように思える‥など、ブツブツと独り言を言いながら制服に着替える。
鞄を手に取り階段を降りるとそのまま茶髪頭を揺らしながら玄関へ一直線。
「いってきま~す」
「いってらっしゃ~い」
今日初めての会話成立、重たいドアをめんどくさそうに開けて眩しく光る外へ飛び出した。
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