プロローグ

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登校中は周りの生徒のほとんどがイヤホン付けて音楽を聴いたりしているが、ケンはそんな物持っていない。 垂れたイヤホンのコードが何かかっこ良く見えて、羨ましそうにそれを横目で見ていた。 するといきなり誰かがケンの肩を叩いた、振り向くとそこには彼が居た。 『風間リュウ』 中学に入ってから彼とは三年間ずっと同じクラス。 いつもクールで、出会ってから今までケンをいじめから守ってきてくれた良いやつ。 「おはよう~」 「リュウ‥おはよう!」 二人はその後一緒に校門をくぐり、教室まで世間話などをしながら歩く。 ケンは生まれつきの茶髪が原因でいじめられ、何度学校を嫌いになったことか‥。 だがその度にリュウが元気付けてくれたり、いじめっ子を叱ったりしてくれた。 ケンは彼に憧れていた、クールなとこや優しいとこ‥全てがケンの憧れだった。
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