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1日の終了のチャイムが鳴ると次々と生徒が鞄を持って教室を出ていく。
ケンも皆と同じ様に鞄を肩に掛け教室を出ようとすると、目の前にリュウが歩いて出ていくのが見えた。
「あ、待ってよリュウ!」
駆け足で彼の後ろを追いかける、すると彼の前にゴウが歩いているのがわかった。
一緒に帰るはずがない‥何か怪しいとこっそり二人の後を追うことに。
二人は校門をくぐらずに体育館裏に歩いていった、嫌な予感はしたが何もせずにただ後を追う。
「お前何してんだ」
「えっ!?」
急な誰かの声に振り向くと、ゴウの不良仲間が数名‥。
彼等はニヤッと不気味な笑みを浮かべて力づくでケンを引っ張る。
抵抗はしたが力では勝てず体育館裏に引っ張り出された。
「お~い!コイツがゴウの後をつけてたぜ~」
「お~!ケンじゃねぇかよ、お前は馬鹿だなぁ~」
ゴウはそう言うとケンに近付いてきて腹に大きな握りこぶしで一発喰らわせる。
腹を押さえてうずくまるケンに駆け寄るリュウ。
「大丈夫か!?‥お前等なぁ!」
声を荒げて怒鳴り散らすと、ゴウの仲間がリュウの腕を掴み両手を広げる。
そこにケンと同じくあの重たい一発が入れられた。
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