プロローグ

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翌日、いつものように学校に行くとそこにリュウの姿はなかった。 その翌日やさらにその翌日も彼が来ることはなかった‥。 学校に行く度居るのはゴウ達、今日もいつもの様にいじめられた。 リュウが居ないと何も出来ない自分が悔しいが、結局自分にはどうすることも出来ない。 そして今日もリュウのいない学校が終わった。 何気なくあの日の公園に寄ると捨てられた空き缶と風に揺れる週刊誌‥そしてそこには綺麗な黒髪を揺らす彼がいた。 何度も目を擦り頬をつねり現実か確認する、間違いない‥あれはリュウだ。 公園の隅にいる彼はどこか一点を見詰めていた、なんだかお取り込み中の様だ。 ケンもリュウに見付からないようコソコソとその視線の先を確認する。 「‥何だあれ?」 再び目を擦り頬をつねる、だが“あれ”も本物だった。 不気味なまでに白く濁った球体が浮かんでいる、なぜ玉が浮いているのだろう‥。 マジックか‥、それともリュウは魔法使いなのか。 不思議そうにケンが近付こうとしたときリュウはその白い球体に触れた‥。
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