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「はっ!あ、ありがたき幸せにございます。この相楽真ノ助、命のある限りお館様に尽くす所存にござあいます?」
そう応えた真ノ助の目には涙が溜まっていた。
(俺の様な者にここまでしてくれるのか。このお方だけは絶対に死なせぬぞ!)
真ノ助は涙ながらにそう誓ったのだった。
それを勝家と長秀は微笑ましい顔で眺めていたが、長秀は今の織田家の状況を思い出し慌てふためいた。
「お館様、ご用がお済みになりましたなら、急ぎ皆のところへ参りましょう。一刻を争います。」
「であるな。権六、真ノ助、早よう参るぞ。此度は真に火急なのじゃ。」
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