出会い

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「うるさいわっ?貴様らは話もまともに聞けぬのか?」 自身の言葉を遮り家臣たちが先走っていたため、信長は彼らを一喝した。 そのため、先程までの騒がしさはなくなり、話の続きを聞くため皆が信長の方を見据える。 「今川は全兵力をもって上洛に赴くらしい。その数、およそ30000。さらにはこの尾張に向かっておる。さて、誰でもよい。此度の戦には我が織田家の存続がかかっておる。何ぞないものか?」 数名を除き、ほとんどの家臣らは言葉が出なかった。 ついに大国の今川が総力をあげて攻めてくるのだ。 彼らの反応は至って普通だろう。
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