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(そうじゃ!二人の仲を取り持つことは出来ぬが、最後に近付けさせることはできる!!)
真ノ助はその言葉に感心すると共に勝家の不憫さを哀れに思い、あることを思いついた。
「では柴田殿、それがしはこれで失礼いたす。
何かあればすぐ駆け付ける故、気軽に相談して下され。」
そう告げると、真ノ助はその場を立ち去った。
(市様の護衛役が決まる前にお館様に急ぎお願いせねば。)
城内を慌ただしく駆ける真ノ助は信長がいる広間に辿り着くと、その場で跪いた。
「相楽真ノ助にござりまする。」
「真ノ助か、何様じゃ!」
「はっ、実は市様の護衛役の事なのですが、、、」
「それはもう決めておる。真ノ助よ、貴様を筆頭に兵300でいくつもりじゃ。」
(なんとっ、よもや俺が護衛役だとは、、、)
護衛役に勝家を推薦しようとしていた真ノ助は、まさか自分がその役に任じられるとは思っていなかったために、大いに驚いた。
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