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「なんじゃ、不服であるか!?」
真ノ助の表情から読み取ったのか、信長は眉間にしわを寄せ鋭い目を向ける。
「いえ、ただその件についてお話がありまして、、、」
信長に睨まれた真ノ助は脂汗を流しながら言葉を紡ぐ。
「実は護衛役の大将にはそれがしよりも柴田殿の方が適任ではないかと。」
その言葉を受け、信長はしばし考え始めた。
そして、考えがまとまったのか再びその口を開く。
「貴様の話ももっともであるな。だが、我が家の家臣筆頭はすでに貴様である。
それゆえ、此度の件は貴様と権六の二人に任せる。」
信長はそれだけ言うと、真ノ助の意見を聞かずに退席した。
真ノ助はなんとか上手くいったとおもわず微笑んだが、すぐさまその場を後にし、この事を勝家に伝えに行った。
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