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永禄3年5月12日
清洲城場内ー
「お館様ーっ?!!大変でござります!!」
一人の若武者が城内であわてふためいている。
その男の目の前には威厳ある顔付きをした男が座っていた。
「五月蝿いぞ、五郎左。そのようにあわておってどうしたのじゃ。」
「実は今川義元が自ら兵を率いてこの尾張に進軍を始めた様子。そ、その数・・・.。」
「なんじゃ?早う言わぬか?」
狼狽えた五郎左にお館様いや信長が激昂したため、五郎左は落ちつきを取り戻し、いつものように冷静に話し始める。
「その数およそ30000。噂では上洛する様ですぞ。」
「・・・であるか。よし、すぐに評定を開くぞ。皆を集めよ。」
あまりの大軍に進軍信長は言葉を失ったが、すぐさま五郎左に命を下し部屋を後にした。
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