出会い

2/25
前へ
/206ページ
次へ
永禄3年5月12日 清洲城場内ー 「お館様ーっ?!!大変でござります!!」 一人の若武者が城内であわてふためいている。 その男の目の前には威厳ある顔付きをした男が座っていた。 「五月蝿いぞ、五郎左。そのようにあわておってどうしたのじゃ。」 「実は今川義元が自ら兵を率いてこの尾張に進軍を始めた様子。そ、その数・・・.。」 「なんじゃ?早う言わぬか?」 狼狽えた五郎左にお館様いや信長が激昂したため、五郎左は落ちつきを取り戻し、いつものように冷静に話し始める。 「その数およそ30000。噂では上洛する様ですぞ。」 「・・・であるか。よし、すぐに評定を開くぞ。皆を集めよ。」 あまりの大軍に進軍信長は言葉を失ったが、すぐさま五郎左に命を下し部屋を後にした。
/206ページ

最初のコメントを投稿しよう!

700人が本棚に入れています
本棚に追加