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「藤吉郎よ、諦めるにはまだ早いぞ。」
不意に後ろから話しかけられ、藤吉郎は慌てて振り返る。
すると、そこには知った顔の男がいた。
「前田様ではありませぬか。どうしてここに?」
「実は柴田の親父殿に呼ばれてな。此度の評定は足軽組頭まで集まっておるから、それに混って来た訳よ。」
藤吉郎は犬千代の顔を見ると、安心したのか険しかった顔を緩めた。
さらに、横にいた真ノ助も犬千代に気付き、言葉を交わしあっている。
喜びの再会を終え、藤吉郎は先程の言葉の意味を問いただした。
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