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「童の分際でまだ言うか!そこになおれ!!」
更に怒りをました勝家は、脇差を抜き真ノ助に迫った。
(このじじい、噂に違わず強い・・・。)
そう思いながらも、真ノ助は素早く脇差を抜き迎え討った。
その光景を目の当たりにしている長秀は、思わず目を背ける。
二人は数合打ち合い、一度距離をとった。
(こやつなかなかやりよるな。儂も真剣に仕留めねばなるまい。)
勝家は真ノ助の腕を認め、本気で斬りかかる。
(まずい、このじじい強すぎる!これまでか・・・。)
勝家に反応できない真ノ助は覚悟を決めた。
「何事じゃ!!!」
辺り一面にカン高い声が響き、勝家はすぐに手を止めたが、その顔は無念そうである。
「さっさと応えぬか!権六、貴様よもや儂の命が聞けぬのか!!」
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