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「真ノ助よ、何をしておるのじゃ。」
「俺は磔にされるのでしょう。それならば、いっそ自分の手で死のうと思い腹を切ろうとしたところです。」
「貴様は阿呆か。儂の家臣に斬りかかったのに、己の手で死のうとするとは言語道断。儂自ら斬って捨てるわ。」
真ノ助の言葉に激怒したのか、信長は手に持っていた太刀を抜きさり、真ノ助に振り降ろした。
ドサッ
真ノ助は自分のはらわたが落ちたものと思ったが、いっこうに痛みがこないため足元に目をやる。
するとそこには自分のはらわたではなく、身に付けていたはずの袴が転がっていた。
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