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妄想の海に思考がいってしまっていた俺はいよいよかと顔がにやけた。
水晶に手を当て目を閉じながらこれからの俺の活躍を思い浮かべる。
しかし重大な事に気付いた。
魔力を流すって…どうやって?
むしろ魔力ってなに?
体の中から出せるものなの?
目を開け、測定員をみればニコリと笑われた。
「どうされました?魔力を流し終わりました?」
「あっ、い、今流してる所です。」
ヤベー…
流し方聞こうと思ったのに流してるとか嘘ついちゃったぜ。
これで聞くに聞けなくなっちまった。
それから10分程心の中でカメハメハーとか、ストレッチパワーとか色々試したが水晶玉に変化無し。
「…お疲れ様でした。それではこれで測定終了します。」
「えっ…あ、ありがとうございます。」
嘘!
たぶんまだ魔力出てないのに測定終わっちゃったよ!
いや…出てたから終わったのかな?
でも水晶玉に変化なかったし…
測定結果がすぐにでるとの事だったので少しだけ期待しながら測定員を見る。
「大輝さんの結果ですが
魔力量:300
属性:水
ギルドランクはF
となります。」
え。
Fって雑魚だよね?
明らか300とか少ないよね?
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