主人公と俺

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俺は伊藤大輝。17歳。 頭はそこそこいいとは思う。 運動神経も悪くはないだろう。 …かと言って注目されるほどでもないけど。 まぁどこにでもいる高校生だ。 「ちょっとあんた!征司くんから離れてよ!」 「あなたこそ邪魔ですわよ。」 「ねぇ…征司くん一緒に帰ろ?」 そんな俺の目の前では数人の女の子達が一人の男をめぐり、争っていた。 男の名前は服部征司。 俺の幼なじみであらゆる女を虜にするというイケメン男子。 廊下を歩けば女子が色めき、街を一人で歩けば必ず逆ナンされる。 一部男子からは「リア充死ね!」 と言われ足を引っ掛けられそうになったり、嫌がらせがあるのだが、持ち前の運動神経で気付かず無意識でかわしていく。 なら勉強で勝つ!と言っても全国20位の中には必ず入るという化け物じみた成績に、皆なすすべがなく負のオーラを征司に向けるが鈍感な彼は気付かない。 そして人柄がいい彼はリア充撲滅隊(俺命名)以外の男子とは仲が良く、所謂人気者… 物語の主人公的存在だ。
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