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「くっ、貴様!なかなかの攻撃だ。我が鎧が切り裂かれるとは…だが俺の実力はこんなものではない!見ていろ!我が剣で貴様は必ず倒す!」
うぉおぉおぉぉっ!!
はい。
どっからどう見てもただのナイフです。
モンスターでも出たかって?
俺のゆくてを阻む物の正体は?
…ただの木の枝ですがなにか?
代えが一枚しかない服を引っかかった枝に破かれてしまったショックから中二的発想に陥っただけさ。
俺は目の前の少し太めの枝を剣ことナイフで切り落とす。
マジ独りごと。
やばいね俺!
我ながら天才にしか見えない発言かっこ良くね?
…嘘です。
すごく変人ですね。
だがそれを解っていながらやっていた事には理由がある。
それは…
「迷子になるとか…マジついてないわ。」
調子乗って迷子になりました。
はいバカス!
少しでも誰かに気付いて欲しかったから大声で言ったんだよね。
聞かれたら恥ずかしいと思ったけど気付いた。
あれだけ大声で痛い発言したのに誰にも気付かれない今の状態のほうがもっと恥ずかしいことに…。
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