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「わ、悪い!俺は大輝と帰る約束してるから!」
若干顔を青くし慌てながら目の前の女子達をなだめようとしている。
いい加減目の前のやり取りに飽きて帰ろうとした俺に気付いたらしい。
よりかかっていた教室の壁から体を離すと、今だ女子を振り切れない征司をちらりと見て先に歩きだした。
「はぁ。俺って不幸だよな。」
「なんで?」
「だってよく知らない女子から絡まれるし、しかも俺の前で何故か喧嘩しだすし…
まじ疲れるし………。」
「そっか…。お疲れ。(棒読み)」
本当鈍感だな。
まぁ確か同情したくもなるほどのモテっぷりだからな。
ハーレムかこの野郎!なんて男子からからかわれているが、
よく知りもしない女子からいきなりアタックされるって結構怖いだろうしな。
数が多いだけに「この子俺に気がある?」なんて普通思えないだろうし。
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