狼と俺

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「がぁぁあぁあああ!!」 ズシャッ!! 「…っぅ!」 剣を振りかぶる男の腕が切り裂かれ血が舞う。 男は素早くその身を後退させた。 「グルルルル…!」 先程まで虫の息だった狼が俺と男の間に入り、男に向かい唸り声をあげながら威嚇する。 た、助かった…。 しかし既に体力の限界を越したのだろうか。 荒い呼吸が絶えず繰り返され、ガクッと力が抜け、地面へ横たわる。 「やはり…。貴方から始末しましょう。」
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