148人が本棚に入れています
本棚に追加
今日も私は、夜空を見上げる。
ビルの屋上から見ても、月と星は全く大きさを変えない。
「空気が、気持ちいい‥」
コンクリートの上に寝転がり、うーんと伸びをする。
ボロいタイル式だから、背中が少しでこぼこしていて痛い。
また空を見るも、月と星は少しも変わらず瞬いている。
月や星には、感情がないのかな。
そんな当たり前なことを思っても何にもならない、なんてことは分かってる。
ただ、感情がない、と思うと胸の奥がきゅうっと締め付けられる。
やっぱり私は、まだまだ子供。
5月前の外だけど、長時間いたせいか、私は小さく身震いをした。
それでも星たちは、表情1つ変えずに私を見ていた。
私の目には、昔のような綺麗な星には、見えなかった。
.
最初のコメントを投稿しよう!