episode.1

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今日も私は、夜空を見上げる。 ビルの屋上から見ても、月と星は全く大きさを変えない。 「空気が、気持ちいい‥」 コンクリートの上に寝転がり、うーんと伸びをする。 ボロいタイル式だから、背中が少しでこぼこしていて痛い。 また空を見るも、月と星は少しも変わらず瞬いている。 月や星には、感情がないのかな。 そんな当たり前なことを思っても何にもならない、なんてことは分かってる。 ただ、感情がない、と思うと胸の奥がきゅうっと締め付けられる。 やっぱり私は、まだまだ子供。 5月前の外だけど、長時間いたせいか、私は小さく身震いをした。 それでも星たちは、表情1つ変えずに私を見ていた。 私の目には、昔のような綺麗な星には、見えなかった。 .
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