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「はい、君クビね」
「は?」
とある月曜日、俺こと鉄直人はそんな間抜けな声をあげていた。
「聞こえなかったかね?君はクビだよ」
バサッと、ある紙束が取り出される。
そこには俺の顔写真と、俺の資料であることを示す鉄直人の文字。
ついでにその上にはご丁寧に「くろがね なおと」とフリガナがふられている。
「ちょっ待って下さいよ!なんでいきなり……」
そう抗議する。いや、しようとした。
だが。
「一切の口答えは許さん。ほれ、退職金だ」
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