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キラ「老師?伺いたいんですが」
老師「んー?…何を?」
此処は老師が住む洞窟…。
ある日の話だ。
老師「…珈琲だ、飲むか?」
キラ「はい、頂きます♪」
老師「…ふむ♪
…やはり、嫌いに…
成れないな…。」
…。
キラ「…♪」
老師「そうだ…、
今回は…何が聞きたいのだった?」
キラ「あっ、忘れてました…。」
今、気づいた顔をするキラ。
抑えて笑う老師。
…。
老師「…キラ?」
キラ「はい!」
老師「自信は有るか?」
キラ「…いいえ、
それでも、
やらなきゃ…いけない、
行かなきゃ…いけない、
そんな…感覚ですね。」
老師「今は…、まだ…か。
その根底の心は、何故有る?」
キラ「分かりません…、
ですが、僕は…、
そうしなきゃ…、
ならない気がするんです。」
老師「成せば…成るか?」
キラ「はい…、その通りだと、
思います。」
…。
老師「…相変わらず、
己の動機に、
気づいて…無いか。」
…。
洞窟に置かれたテーブルを、
挟んで問答するキラと老師…。
キラ「どうして、戦争は、
起こるんですか?」
老師「…、
欲しい…モノが、あるからさ。」
キラ「そのために、
犠牲に成る人が居ても、
…ですか?」
拳を握り締めるキラ…。
老師「あー、
堪え難い我が儘…さ。」
キラ「誰も欲しがらなければ、
平和…?」
老師「それは…、
小さな幸せすらか…?」
キラ「…。」
迷子の様な顔をするキラ。
静寂が…、流れる…。
やがて、老師は、
「欲しがる…、
だけじゃ手に入らない。
しかし、だ。
その手段は…、
望む形で…納得する事が…、
出来るか?」
キラ「…!
自分が…納得する行動…。」
老師「お前は…、何が…、
欲しい?」
キラ「言葉に…なりません。」
老師「課題…だなw
まあ…、少しずつで良い。」
キラ「はい♪
ありがとうございました。」」
今日の問答が終わる…。
迎えにきたラクスに、
笑顔で応えるキラ。
それを、座ったまま、
見送る老師…。
そして、ぽつり…と呟く。
「それで…、イイノ?」
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