不死身の少年は神器の少女に出逢う

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「八神和麻ッ!」 ぶっちゃけた話だが、今現在俺はピンチだ。 周りには数人の不良と分かる男逹に囲まれている。 彼らはなんでも近頃生意気だということで集団暴行いわいるリンチに出たらしく、放課後に拉致られ人気のない今は使われなくなった廃工場まで連れてこられてしまった。 そして、今現在、みんな揃いも揃って手に木刀やバットやゴルフクラブや鉄パイプを持って、仲良く円を描くようにして俺を囲んでいる。 はい、完全にリンチですね。 ―――だが、あえて言わして貰おう。 「あー。君達、カルシウム不足かい、牛乳を飲みなさい」 俺はとりあえず彼らに俺なりのねぎらいの言葉を懸けることにした。 だって人間の絶対の能力は、言葉を喋ることだろう。
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