始まりは唐突過ぎて

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「やっと終わった……はぁ……」 全く、あの先生は………好きでトップな訳あるか! あ、自己紹介だな、俺は大宙翔。紅高校二年A、パイロット養成科な。実績はランク付けされてDからS(A・Dの適性はSSまで)でDから上にいく感じだ。ちなみに俺は全てが最高ランクらしい。そのために努力はしたからな。 そして出身は地球、日本エリア静岡区。地球は統一化されて、国はエリア、県は区、州は……変わらないそうだ。 「よう、翔。学年トップは授業はお遊戯かい?」 「黙れ凜。と言うよりも昨日あまり寝れていないからだ」 そう、なぜなら俺は様々な分野に手を出してる、《アークセラフィム》の社員で、そうで無ければ、今でも他企業から勧誘があったと思う。それほど、A・Dの適性も重要なんだ。 で、話しかけてきたこいつは早乙女凜(さおとめりん)。 ややロングで茶色が入った髪、背は俺と同じくらいで高い。しかし、こいつは根っからのゲーム好きで、たまにどう接していいかわからなくなるやつだ。 「そういやさ………」 「何だ?」 「明日、転校生来るんだろ?」 「確か………二人いたな」 「そう!それさ!女の子かなぁ!」 「せめてそのテンションはどうにかしてくれ、耳が痛い」 「仕方ないだろ!まだ新学期早々転校生。テンションが上がらないなんて、お前は女か?」 「男だ!目見りゃわかるだろ!」 俺は目はやや鋭く、髪はショートで色は黒。 こんなの女と思う奴は男以前に眼科に行った方がいい。 「と、言うよりさ、お前には無意味な話か。ピノンもいれば綾もいるからな」 「ピノンはただのクラスメイトで、綾は幼なじみだ。一応、関心はあるさ」 「どうだかねぇ。って、次は実技だぞ、遅れたら何があったかわかったモンじゃねぇ!」 そう、実技とは、A・Dを実際に動かし、模擬戦、テストを行うものであり、担当の先生は遅刻者にとてつもなく厳しい。 「あーあ、凜が五月蝿いから」 「俺のせいにする暇あったら急げよ!俺を理由になんかさせねぇよ!」 「わーった、わーったからほら、走るぞ」 「お前が言うなー!!」
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