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それを確認し、しかし視線は外さずに、青年は学生たちに声をかける。
「こいつは俺が片付けておくから、君たちは安全なところに避難するんだ!」
「は、はい!」
ようやくしゃべれる様になったのか、学生たちのうちの一人がそう返事をして、青年に背を向けて走り去る。
それに続くように残りの学生たちが走り去ると、残ったのは青年とカマキリ、そして、運転手のいなくなった黒の軽自動車だけであった。
「さぁて、ここからは本気でいくぜ、カマキリ野郎!」
シュー、という音を出して威嚇するカマキリに大剣を正眼に構えている青年。
「『ガーディアン』、金森暁。いざ参るッ!」
口上と共に、青年――金森暁はカマキリに飛びかかった。
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