1.キミのなまえは?

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「おはよう鹿目さん、美樹さん」 学校への通り道、三人で歩いているとマミが途中で合流した。 「知り合い?」 「あ、みらいには紹介してなかったっけ。こちら巴マミさん。あたしらが困ってたところを助けてけらた恩人」 「なんだか照れちゃうわね…」 さやかのオブラートのようでオブラートでない紹介に照れるマミ。普段はお姉さん的な性格や言動をする彼女だが、こういう時は年相応の女の子だ。 「悠木みらいです。よろしくお願いします、マミさん」 「こちらこそ。あ、そうだ。放課後、私の家に来ない?」 閃いたように手を叩くマミ。その隣にはキュウべぇもいる。 「いいんですか?」 「もちろん。おいしいお茶にお菓子もあるから是非」 上機嫌で話すマミ。今まで心からの友達というものがなかった彼女からしてみれば、昨日今日で出会ったまどか達と親睦を深めておきたいのだろうと、キュウべぇは分析する。 そしていつしか、彼の目は悠木みらいへと向けられる。
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