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「おはよう鹿目さん、美樹さん」
学校への通り道、三人で歩いているとマミが途中で合流した。
「知り合い?」
「あ、みらいには紹介してなかったっけ。こちら巴マミさん。あたしらが困ってたところを助けてけらた恩人」
「なんだか照れちゃうわね…」
さやかのオブラートのようでオブラートでない紹介に照れるマミ。普段はお姉さん的な性格や言動をする彼女だが、こういう時は年相応の女の子だ。
「悠木みらいです。よろしくお願いします、マミさん」
「こちらこそ。あ、そうだ。放課後、私の家に来ない?」
閃いたように手を叩くマミ。その隣にはキュウべぇもいる。
「いいんですか?」
「もちろん。おいしいお茶にお菓子もあるから是非」
上機嫌で話すマミ。今まで心からの友達というものがなかった彼女からしてみれば、昨日今日で出会ったまどか達と親睦を深めておきたいのだろうと、キュウべぇは分析する。
そしていつしか、彼の目は悠木みらいへと向けられる。
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