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「…ん、んうがあぁぁ…ふぅ、眠」
暗かった視界を無理矢理抉じ開け
次第にハッキリして行く意識の中、目を擦った
どうやら寝てたらしい
辺りを見渡すと人っ子一人居ない
察するに、俺はこの社会が産み出した子どもを集団の中で自立心を潰す四角い牢獄に一人だけ残されたらしい
まぁ、長いことうんぬん言ってる訳だが要するに学校だ。
窓を見ると空は茜色に染まり、何処かで仲の良い親子の買い物風景が浮かぶ様である。
「…なんで皆、起こしてくれないのか、と。友達少なすぎて死にたい」
と、誰に言うわけでもなくポツリ
取り合えず、寝起き特有の口の中の嫌な粘着感を無くすため水を飲みに行くとしよう
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