ブラコンはネ申

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「うっわー…」 「どうした?【みぃ】早く乗れ」 風紀委員長は不思議そうな顔で俺をひっぱって車に乗った。 まぁ、そこで普通の車なら俺は何も戸惑うことなんてなかった。 ただ、それが真っ黒なリムジンとなっては話が別だ。 「あのですねー風紀委員長。なんでわざわざリムジンなんですか」 「はっ?町に行くのに車に乗らないでどうするんだ?」 「いえいえそうじゃなくてな!?」 なにこれうざい! あんたじゃっかんまともじゃないだけのまともキャラでしょ!? なに俺もまともじゃないでーす的な感じで自分の人気アップさせようとしてるわけ!? 「っく…本当に風紀委員長でよかったのだろうか」 「うっせーなお前。これでも食っとけ」 リムジンのなかにあるボックスからとりだされたのはトリュフ。 それを俺は口に突っ込まれた。 口の中に甘くちょびっとビターな大人の味が広がったと思ったら… 「ひっ!?」 俺の口内にちょびっとだけ入っていた風紀委員長の指が俺の舌をつかんだ。 驚きで固まっていると風紀委員長はどこぞのエロ犬のようにエロティカルな笑みをみせた。 「ばーか」そう言いながら指をぬいたとおもったら今度は口をふさがれた。 「んっ…ぁ…はっ」 自然ともれる甘い声なんてきにもならないほどの熱いキスに俺は何だかくらくらする。 「――…っは」 どちらの息遣いか分からない呼吸の音で長いキスが終わったと思ったら俺は自然と手が出た。 バッチィィィッン!! 「――いっ!?」 そう、ビンタだ。 「しねぇえええ!!風紀委員長なんて死ねばいい!!」 「ちょっ…まて!おい!?ぐぉっ!!」 こうしてエロ犬以外にも唇を奪われた俺は事務所に着くまで風紀委員長をぼっこぼっこに殴ってた。
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