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「ちょっ、ちょっとまって!」
「待つかばかやろう!!」
俺に当たることなく落ちたナイフを拾い俺を拘束していた縄を切る。そしてよける。
「まぁ、はい、すいませんっしたっ!!」
「そんだけで許せっかバカ野郎っ!」
「わーーーっ!!?」
クソっ、どうしてこういうピンチのときだけストーカーどもはこないんだ!!
まじあいつらいらねぇ、だれか貰え!
今ならセットで5円だっ!
買いたい奴は098-1698-×○▽□まで連絡っ!!
粗大ごみどもを心の中で売り出している間にもナイフ攻撃はやまない。
「やめてェえええ!!」
「やめるかぁああっ!て、ふぉっ!?」
演劇部部長が俺の方に走りながらナイフを振りかざした。
と、思ったらアホな演劇部部長は何にもない所でつまづいた。そんで俺も巻き添え食らった。
「うわぁあああっ!!」
演劇部部長の身体が俺へと倒れ込む。
細身の俺が耐えきれるはずもなくそのまま俺は床へと押し倒された。
ごんッ痛い音が響く中、俺は床に打った頭の痛さに涙目。
演劇部部長さんに制服が掴まれていたのでなんだかはだけている。
おい、ボタンが2個ほどねぇんだけど!?
つかこの状況やばいだろ!
俺、下。
演劇部、 上。
「のけ!演劇部!誰かに見られたら勘違いされー…」
驚きで固まっている演劇部部長を必死に自分の上からのかそうとした時。
ガラッ
「ふぅ…ここだよn…失礼しました」
ピシャンッ
「帰らないで美琴ぉおおおお!!誤解だからぁあぁあああっっ!!」
風のようにさわやかに来て光の速さでドアを閉めたのは目に優しい美形こと、園咲美琴だった。
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