そしてはじまるカオス

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「ぶっは!!ざっまァ!!せいぜいがんばれよ!!」 「ぎゃァあああ!!助けろ捨てられ部長ぉおおおおおおお!!」 「その呼び方で誰が助けるか変態製造機!!んじゃ、あばよっ!」 助けを呼ぶ俺むなしく捨てられ部長様は俺とは反対方向に全力で走って行った。 「んで、おいストーカー野郎に歩。俺をどうしたいんだ」 なんだかんだでもうこいつらの破天荒に慣れてきた俺は冷静に状況を把握していた。 まず俺はストーカー野郎のこいでいる自転車にのせられている+首にロープつき。 そして、めっちゃ早いのはいいとして俺の乗っている自転車の少し後ろを全力で歩が走っている。 トランシーバーで誰かと連絡を取り合っているが、このメンバーで行くともう総長様か、風紀委員長様だろう。 思考を巡らせているとストーカーがいい笑顔で言い放った。 「ん?お前が【みぃ】同盟の部室に来なかった間。俺たちは全員で『普通』とやらを学んだんだ」 「はァ!?」 これのどこが普通なんだと心の中でつっこみを入れる俺をおいて今度は歩が横から入ってきた。 「だってよ?普通は自転車とかで移動するんだろ?」 「……ちっげーよ!!普通は廊下を自転車で移動するかよ!!」 「「えー」」 ちょ、おい。そんなイケメン顔でこっちをみるな! 腐ってもお前ら美形なんだから!! もうなにを言っても無駄だろうと感じた俺はしばらくおとなしく自転車にゆられていた。
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