そしてはじまるカオス

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結局自転車に乗ってきただけで連れてこられたのは変わり映えのしない『みぃ】同盟の部室だった。 「で、お前らはなにがしたいわけ?」 部室にあるイスにすわって冷たい声で俺は問いかけた。 すると腐っても頭がいいくせにそいつらはまるでバカのように回答する。 「「「特に意味はない」」 「うん。死ね」 なんとなく予想できた答えに俺はむかついた。 そもそもおかしいんだ。 歩にストーカー野郎、風紀委員長に総長様。 最近、仲良くなってる気がする。 もともと、こいつらに友達はいなかったことは知っているがなんでこいつらこうも仲がいいんだ? そもそも、こいつらは俺を別に好きではない。 キスやらヘンなことはするがそこに恋愛感情は多分ない。 考えてみれば一つの仮説が浮かび上がってくる。 まず、こいつらは幼いころからホモ学園にいる。 こんなところに顔のいいやつらが格好の餌食にならないわけがなく、いままで友達もできなかっただろう。 しかし周りをみて学んできたこいつらはキスやらなにやらが起こる学園のなかでそれが普通になっている。 つまり、あいつらはそういうことが当たり前だと思い、むしろスキンシップのように思ってる節があると俺は思う。 風紀委員長様がキスをしてきたのも恋とかそんなの関係なしになんていうかいたずら的なものだ。 エロ犬は分からないが全力で遊んでいるようなきもする。
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