そしてはじまるカオス

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いまだって、俺を部室に引きづり込んだのはいいがとくに俺を構うわけでもなくそれぞれ好きにあそんでいる。 これってまるであれだ。 俺の友達をとるんじゃねぇって感じの独占欲。 「クソ風紀―、スマブラしようぜ」 「おー」 「俺もやる、痛い総長もやるか?」 「誰が痛い総長だ!てか俺はゲームは見る専だからやめておく」 アホどもはゲームをはじめるらしく、とても楽しそうだ。 こうしてみると彼らもただの金持ちの高校生なんだなと少しだけ可愛く思える。 俺はもう考えるのをやめて毛布をひっぱりだしソファーの上でくるまった。 なんていうか、あいつらが俺を構わなくて安心するような気もするし、いやそれだけじゃなくて…… 「くっそー…こんな気持ちになるなんてなぁ」
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