代理主人公とミルクティー

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「そんなつもりないです」 「あははっ冗談だよ。そんなことよりぼくの希望として敬語はやめてほしいなぁ」 つい初対面だと敬語を使ってしまう癖がある。 でもたしかに同い年くらいだし敬語ってのはよそよそしいかもしれない。 「じゃあそうするよ。ところで名前なんていうの?呼び方に困っちゃって」 ちなみに僕は今かなり人見知りしている。 普段こんなによそよそしくなんかない。 「ん~ぼくは結芽唯。唯でいいよ~」 むすびめゆい 変わった名前だな。 まぁ人の名前に口出しする気はないけど。 「わかったありがと。僕は「ごめんさっき学生証みちゃった。えーっと・・・・じゃあ、みゅんでいいかな?」 名乗ろうとしたところを強引に割り込まれた。 そして割り込んでまで言った内容は全く意味のわからないことだった。 「へ?みゅ、みゅん?ちょっと待ってなんでみゅん?」 「名前みてー顔みてー直感で決めてみました」 どや顔で唯は言った。 しかし、僕の名前からなぜみゅんになったのか。 さっぱりわからない。 でも……いいか。 …………みゅん 実はちょっと気に入ってる僕がいた。 これは内緒。
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