代理主人公とミルクティー

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「じゃあ唯、ちょっと聞きたいことが山ほどあるんだけど」 そろそろ本題に入りたいところだ。 ほんとうに聞きたいことは山ほどある。 「山ほど?う~ん具体的にはどのくらいの山?桜山くらい?」 こいつ、わりとめんどくさいやつかもしれない。 「めんどくさいなんていうなよ~。冗談だってば~」 「人の心を勝手に読むのはやめてくれ」 ってか読めるのかこいつ。 何者だよ。 「冗談はさておき、ここがどこかって言えばね、代理主人公承りますってお店だよ」 代理主人公……さっき看板にかいてあったあれか。 「代理主人公?……ってなに?」 唯は得意気な顔で、どや顔で、きっぱりと言い切った 「主人公の代理を務める仕事」 ……………………。 わからない。 正直に言おう。 全く全くわからない。 「唯、ごめん僕って理解力なくてさ。もう少し分かりやすく言ってもらえない?」 唯ははぁ~っとわざとらしくため息をついた。 そんなにわざとらしくため息しなくたっていいじゃないか。 主人公の代理って僕じゃなくたってわからない。 「代理主人公っていうのは、ように物語から消えてしまった主人公の代理をする仕事のことだよ」 主人公? 代理? おいおいなんの話をしてるんだ唯は。
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