a bad person

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名は、シード。 両親は他界しており、今は孤児となっている少女だ。 3ヶ月程前、俺はヤツが暴漢に襲われていたところを助けたことがある。 それからは、時々様子を見に行ったりしている内に、プライベートでも逢うようになっていった。 思えば、俺はヤツに惹かれていたのかもしれない。 素直で、真っ直ぐで、気取らなくて。 貧民とは思えない、どこか気品のある女。 コツコツ… 俺は無言で石畳の路地を歩いて行った。
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