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コツ…
足を止め、目の前の建物を見る。
そこは今はもう廃墟とかしている、小さな教会。
『リーカーさん!
ここ、私が産まれた場所なんですよ!!』
『あぁ、そうか。』
『えへへっ、いつか私も自分の赤ちゃんを産みたいなあ…』
俺は崩れかけのドアに手をかける。
ギシッ、キィィィ
中に入ると、天井は無く、ステンドグラスが光を受けて色鮮やかに光っていた。
教壇に1番近い長椅子まで歩く。
コツコツコツ…
「…あ、リー…カ…さ、ん…」
ヒュウヒュウと浅い息を繰り返しながら横たわっていたのは、やはり、シードだった。
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