-家 族-

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NICUにつき、私達はひなのもとへ行った。 お母さん達は先生の問診を受けてNICUに入ることになる。 すると担当看護師さんが私達のもとへ来てくれた。 「パパ、ママ何かひなくんにしたいことありますか?」 「ひなの手形がほしいです、、、。」 「わかりました。今からひなくんと手形とりますね。」 看護師さんがひなの手形をとる。 「ひなくん、手も足もしっかりしてますね。パパに似て背が高くなるんだったんでしょうね、、、。」 手形をとり終わった頃、お母さん達がひなのもとへやってきた。 みんな泣いてた、、、。 今までみんなは写真越しでしかひなを見ていない。 こんな形でひなに会うのはきっとすごく辛かったと思う、、、。 そして初孫の赤く腫れあがった身体が痛々しかったんだと思う。 「ひな、じぃじやばぁばがひなに会いに来てくれたよ。嬉しいね。」 必死に笑顔を作ってひなに言う。 涙をこらえようとしても涙が流れてくる、、、。 「ママ、ひなくんの髪洗ってあげる?ママずっとひなくんの髪洗ってあげたいって言ってたから。」 看護師さんが髪を洗う準備をして、旦那と一緒に洗ってあげる。 「ひな、きれいきれいしようね。生まれてずっと髪洗えてなかったもんね。」 ひなは髪もたくさんはえていて、きれいな黒髪で直毛だった。 柔らかい髪の毛。 今まで羊水が固まっていたから、ひなの髪がこんなにきれいで柔らかいなんて知らなかった。 「パパ、ママ他に何かしてあげたいことありますか?」 看護師さんが少しでも思い出を作ろうと何回も聞いてくれる。 本当にありがたかった。 「抱っこしてあげたい、、、。」 旦那が言った。 「わかりました。ちょっと他の看護師も読んできますね。」 担当看護師さんが他の看護師さん達を呼びに行ってくれてる間、他の看護師さんが来てた。 「ひなくんの曾おじいちゃん、曾おばあちゃんが来られてるんですか?」 私のおじいちゃん、おばあちゃんだ。 おじいちゃん、おばあちゃんも駆け付けてくれたんだ、、、。 先生が考慮してくれて普段親しか入れないNICUに親、そして祖父母まで入れさせてくれた。
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