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怒ると、鬼の形相で木刀でぶっ叩かれたたけど、
奥さんだった保母先生が、身体張って俺達を助けてくれた!
泣きながら「早く謝りなさい」
あの言葉が今でも、温かく聞こえる。
九州で、ヤクザ稼業してた人で、小指が欠損してる。
保母さんに成った奥さんの後を追って、福祉の勉強をし直した立派な人だった。
親父と同じ歳でもあって、
父親と重ねて見てた!
普段は親身に成って卒園生も、自分の子供達と同じように接する人だった。
前出の指導員とは、質が全く違う!
話しは戻り、
姉の入学金は母親方の工面の金で有る。
姉は、当然怒り、親父との決別を決めた日だったかも知れない。
そんな事が合ったのは、俺達は全く知らずだった。
そんなある日、指導員に呼ばれて、
何か悪い事バレタかと、ビクビクしながら、事務所に顔出すと、
化粧の臭いで充満してる。
それは異様な光景だった!
派手な化粧した女性が、5、6人立っていた。
俺と弟は、顔を見合わせる間もなく・・、
一人の女性が、
お母さんよって泣き崩れながら近付いて来た。
その顔は、正に、弟にそっくりで、
複雑な気持ちだった。
泣き声は、周りの女性達からも聞こえて来た。それは、オフクロがやっていたスナックの女性達であった!
俺達にオフクロが居た!
母親って人がいたんだと、
俺と弟は、赤面しながら、呆気に取られてた!
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