運命の悪戯

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「突然ごめんなさいね。私、ここに最近引っ越して来たばかりで。近所の方に同じ幼稚園に通ってるこが近くにいる事を教えて頂いて」 どうやら、美愛に会いに来たらしい。 「はい…」 「申し遅れました。私、佐久間幸江といいます。娘さんも希と同じ組ですね」 あ、ほんと。 名札が同じ。 じゃぁ、朝言ってた新しい子って。 「みあちゃん、いっぱい遊ぼうね」 美愛に会えて嬉しそうな表情で話しかけてくれた。 「……」 始めて見る人達に照れてしまい、麻里愛の後ろに隠れてしまった。 「美愛…」 心配がよぎる。 「美愛ちゃん、きっと恥ずかしいんだよね。希と仲良くしてね」 流石に幸江から言われると。 うん。とうなずいてかえした。 佐久間 希ちゃん。 長い髪の毛をくるくるカールして、可愛い。 まるで、お姫様みたい。 その点 美愛は、髪の毛くくるの嫌がるし。 やんちゃな一面あるから、ちょっと男の子ぽい… 目的地が同じ事もあって、並んで幼稚園まで。 その間も、美愛は黙り込んだまま。 近所みたいだし、これから会う機会もあるし。 希ちゃんと仲良くなれたらいいなぁ。 それにしても。 佐久間さん、優しそうで綺麗。 憧れるぅ。
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