運命の悪戯

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幼稚園に着いた。 「おはよう。美愛ちゃん」 「おはようございます!!」 毎日、幼稚園の前に園長先生が旗を持って皆を迎えてくれる。 「今日も、元気だね」 「はい」 大好きな園長先生の顔を見て安心したのか、いつもの笑顔の元気な姿に戻った。 自転車から降りると、友達を見つけて一直線に走った。 「美愛!」 麻里愛が呼び止める声も届かなかった。 「もう~…」 美愛。希ちゃん、連れて行ってあげなきゃ~。 振り返ってみると、園長先生となりやら話し込んでる。 違う先生が、希をクラスまで連れていってあげていた。 佐久間さんを、待った方がいいんかな? とりあえず、自転車を止めた。 「麻里愛~」 同じ組の海斗くんのママだぁ。 麻里愛とは、同期で1番の仲良しさん。 「そんな所でどうしたん?」 目線を園長先生の方に向けた。 「知り合い?」 「あ、うん。今日 新しく同じ組にはいる子…」 「そう。女の子なんだ~。海斗、女の子だって」 あれ?? ふたりはキョトン。 「足、早ッ」 「海斗くん、今日も元気だね」 「海斗は、元気だけがとりえだからぁ。あはは」 そのまま暫く話した。 「門、閉めますよ~」 つい、話しこんじゃった。「麻里愛、今からどっか行かない?」 「ごめん~。朝バタバタしたから、やり残したことあるんだぁ」 「残念。じゃ、またね」 あ~ぁ。 こんなことなら、早く起きればよかったぁ。 あ~ 後悔。 朝、慌て仕事にむかった龍次の事が気になった。 メール… 朝、起きるの遅くなってごめんね💦〓 朝、仕事に間に合った??😣 心配… 後ね。もう、お酒飲まない💦 龍次に、迷惑かけちゃうし❤💦 気をつけて帰って来てね❤ 麻里愛より😆 送信してすぐ返事が。 間に合ったよ❤😆 ありがとう〓 飲み過ぎ注意だよ❤💦 ーだって。きゃはッ。
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