― 恋心 ―

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「名前…! 聞いてないっ」 まだむくれる未愛は やっぱり俺にない 輝きを放っていて それでいて何だか 頼りない。 「光汰…。 光って呼ばれてる。」 「光汰かぁ! いい名前だね♪」 ありきたりな 誉め言葉でもコイツに 言われたら またうるさいくらいに 胸は高鳴る。 俺欠陥無くなったのか… いや! 待てよ―… これ錯覚じゃねぇのか? ―――今までに こんなふうに胸が高鳴った経験ねぇよ… 「お前は恋した 事あんのか…?」 俺はつい告白みたいな 言葉を口にしていた。
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