‐裏の仕事‐

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朝…日の光が眩しくて目が覚めた。 時計を見ると朝7時半 季節はもう秋だ…11月に入り布団が恋しい時期になった。 貴明はベッドから降り着替えを始める。 クローゼットからお気に入りのダブルライダースを羽織りジーパンを履き、部屋をあとにする。 東京のビル街をダラダラと歩き1つのビルに入る。 「碧探偵事務所」 探偵事務所とは聞こえはいいが、中身は世間一般的に表沙汰に出来ない仕事をする。いわゆる闇箱屋だ。 カンカンっと階段を上がり事務所の扉を開く。 「おはようございます碧さん」 「おはよう。今日は早いじゃないか」 貴明は社長である碧と言う女性に近づき碧の机を叩いた。 「おや、なにかね?」 「なにかね?じゃねぇよ!昨日の仕事はなんだ?」 「何って麻薬組織をとっつかまえる仕事だろう?あれで150万貰えたんだ。気にするな」 ケラケラと笑いながら現金を貴明に渡す。 「おいおい、たったの50万かよぉ。ケチくせぇ」 給料を受け取りコーヒーを淹れる準備をしながら仕事の話しをしだす貴明。 「で?次の仕事は?」 「あー…すまないが明日から1人増えるからそれの教育ね」 は?開いた口が塞がらないとはこの事だと言わんばかりの顔の貴明。 ため息をひとつついて 「碧さんよぉ一般人なんか使うなよ!命がかかってんだぜ!?」 「だ、大丈夫大丈夫だ仕事つったて溜まった書類の整理と私の助手だから」 軽く言う碧を跡目にしてコーヒーを飲む貴明。 いくら事務作業にしても貴明達がしているのは裏の仕事。 命がかかっている事には変わりはない。 「じゃあ、しばらくは闇仕事はないな、気が楽だぜぇ」 じゃぁなっとてを振り帰る貴明。帰りに行き着けの裏カジノによってから帰って寝るのだろう…。 「あぁ、またな。しばらくは…か」
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