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「ここか....」
わりと学校の近くにあり結構古びた感じの床屋さんだった。
──中に入った。
「いらっしゃいませー! 」
「あのー赤井ですけど...」
「あ、こちらにお座りください」
髪の毛を切る椅子に座らされた。
「こんにちはー」
おばあさんがでてきた。
「こんちわ!」
「お父さんそっくりだね!!
おばさんびっくりしちゃった」
「そうっすか?
全然分からないです」
父さんは幼い頃に死んだ。
だから全然分からないんだ。
声はなんとなく覚えている。
「髪の毛はお父さんと一緒に
気合い入った髪にしてあげるからね」
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