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「あ…、お、き…、あ…お、」
誰か僕を読んでる…?
「蒼起きろ!!!!」
「はいっ!?!?」
ガバッと勢い良く顔を上げると、
友人の佐々木が居た。
「珍しいな部活中寝るなんて。」
「あ、今部活中でしたね。」
佐々木とは中学一年生の時、此処剣道部で会った。
初めて僕を理解してくれた人だ。
「佐々木暇ですし、僕と手合わせしませんか。」
「手加減しろよな。」
僕は立ち上がり木刀を構えた。
僕の座って居た所には兄が死ぬ前にくれた刀があった。
この刀だけが唯一兄との繋がりです。無くせません。
話が過ぎました。
集中しなきゃいけませんね。
「佐々木ぃー、初めますよ。」
「また負けるのか、俺。」
佐々木は竹刀を構えた。
「手加減は無しと言うことで。」
「鬼だわ。」
と二人は言葉を交わし、竹刀を持つ手に力を加え、踏み込んだ。
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