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「おい、お前。」
ふと蒼に声がかけられた。
「何ですか?」
くるっと振り向くと、
そこには整った顔立ちの男が立っていた。
だが、蒼が目にいったのは…
「その、羽織は…」
男の着ていた羽織は歴史の教科書に書いてあって羽織。
そう、
─新撰組のだ。
「この羽織がどうかしたのか?
…まぁ、良い。お前には新撰組屯所に来てもらう。」
「拒否権はありますか?」
「ねェよ。」
蒼はまぁ、仕方ないですね。と納得して気になっていた事を聞いた。
「貴方は誰ですか?」
「まぁ、名乗ってやるか。…新撰組副長土方歳三だ。」
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