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『桜木君が掃除に来ないから探しにきたんだった!!』 「あっ・・・すみません・・・兄が呼びにきたもので・・・わざわざありがとうございます・・・」 クラスメイトに今まであれだけからかわれながらも桜木君とまともに会話したことがなかったことに気がついて、面白くなって笑ってしまった。 「えっ・・・僕・・・何か変なこと・・・言いましたか・・・!?」 『ううん!!タメ語でいいよ!?クラスメイトだし!!』 「えっ・・・!!・・・いぇ・・・あのっ・・・」 『・・・迷惑だった!?』 「いっいえっ・・・でも・・・あの・・・タメ語とか話したことないので・・・」 そう言って下を向いて赤くなっている桜木君からはさっきの辛そうな表情は消えていて少し安心した。 「・・・帰りましょうか・・・」 『うん。帰ろう。みんなに怒られる』 .
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