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「桜木!桜木っ!ボカッ」 あの日から桜木君はなんだかいつも上の空だ。今も先生に呼ばれてるのに気づかなくて教科書で叩かれていた。 それに私の隣でため息ばかりついている。 きっとお兄さんの駆け落ちのことで悩んでいるのだろう。 若干事情を知っているだけに何とかしてあげたいと思うが、桜木君はあまり関わってほしくないみたいだし・・・。 なんとなく声をかけにくいまま数日が過ぎてしまった。 .
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