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「どうなってんだよーーーー!!」
Cの叫び声とともにパイプ椅子が宙を舞った。標的とされた人物はひょいと身をかがまえて飛来物をやり過ごす。
「イケると思ったが、やっぱりムリだった。自分のウンコを食べさせられない」
降り注ぐパイプ椅子ボレーを歩伏前進で避けるA。
「漏らすほうが抵抗あるだろ」
冷静なBのツッコミ。しかしAはそうではなかった。
「お前、どこの世界の女子高生が、好きな男子にウンコ食ってもらうのをよしとするんだ」
Aの細部にこだわるリアリティ魂がそうはさせなかったのだ。
「スカトロ王子に惚れるのもなんだがな」
Bの何気ない一言にAの怒りが炸裂した。
「お前らそもそも日和見主義しやがって。1番嫌がってる俺がヒロインってどういうことだ」
バン!
Dが机を叩いて立ちあがった。
「俺が……俺が」
固唾を飲むA、B、C。
「俺が教師役をやりたかった」
「大差ないって! よりによってそっちかよ」
「もう一回続けよう」
「やんねえよ!」
Aは思いっきり拒否したが、果たして--
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