ウホホ会議

6/6
前へ
/6ページ
次へ
★ 「どうなってんだよーーーー!!」 Cの叫び声とともにパイプ椅子が宙を舞った。標的とされた人物はひょいと身をかがまえて飛来物をやり過ごす。 「イケると思ったが、やっぱりムリだった。自分のウンコを食べさせられない」  降り注ぐパイプ椅子ボレーを歩伏前進で避けるA。 「漏らすほうが抵抗あるだろ」 冷静なBのツッコミ。しかしAはそうではなかった。 「お前、どこの世界の女子高生が、好きな男子にウンコ食ってもらうのをよしとするんだ」 Aの細部にこだわるリアリティ魂がそうはさせなかったのだ。 「スカトロ王子に惚れるのもなんだがな」 Bの何気ない一言にAの怒りが炸裂した。 「お前らそもそも日和見主義しやがって。1番嫌がってる俺がヒロインってどういうことだ」 バン! Dが机を叩いて立ちあがった。 「俺が……俺が」 固唾を飲むA、B、C。 「俺が教師役をやりたかった」 「大差ないって! よりによってそっちかよ」 「もう一回続けよう」 「やんねえよ!」 Aは思いっきり拒否したが、果たして--
/6ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1人が本棚に入れています
本棚に追加