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丸1日行われたテストも終わり,燿輔は新幹線の中で興奮冷めやらぬ調子だった。
「ナイスバッティングだったね」
2人分の弁当を持った北川が帰ってきた。
「ありがとうございます。それにわざわざ同行してもらって」
「一応君専属のスカウトみたいになってるからね(笑)それにしても本当よく飛んでたね」
「2打席ダメだったんで,開き直って振ったら当たったんでたまたまです」
「でも3ボールからだったからかなり価値ある一発だったね」
2人は岡山に着くまで野球談話で盛り上がった。
「本当に今日はありがとうございました」
「いやいや礼なら社に言ってよ。あいつ君のこと本当にプロに行かせたいみたいだから。じゃ,また連絡行くと思うから」
北川と燿輔は駅で別れた。
燿輔は今日の報告を社に早速メールした。
燿輔は久しぶりに野球の楽しさ,厳しさを味わった。
「やっぱり少し体が張るな」
燿輔は充実した気持ちで眠りについた。
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