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1ヶ月後ー
新年を迎え燿輔は母校である高校で同級生とキャッチボールをしていた。
「家いなくていいのかよ?」
「緊張していられないよ」
プルルル...
燿輔の携帯が鳴った。
「おい燿輔来たぞ...」
「ぅ,ぅん...」
二人はゴクリと唾を呑んだ...
「はい,波多野です」
電話の声は北川だった。
「もしもし波多野君か?」
「北川さんか..どうしたんですか?」
「俺で悪かったな!波多野君!合格だ!」
「え!?合格!?」
友人と目を合わせた。
「ああ!再来週からミニキャンプがあるから準備しとけよ!」
二人は喜びを爆発させた。
その日の夜に社や地元の友人10人ほどで宴会を行った。
みんな昔の話や,現在の話で盛り上がった。
「じゃあワイもキャンプ始まるけ,だいぶ会えなくなるけど。頑張ろや!」
「ああ!すぐ追いついてみせるよ!」
二人は握手を交わして別れた。
そして来たるミニキャンプ開幕の日。
新人選手は球場の記者室で会見から始まった。
独立リーグだけあって記者の数は少なかった。
「新人の波多野燿輔です。ポジションは遊撃手です。体は大きくないですが,夢はプロに行くことなので頑張ります」
球団からは背番号1が与えられた。
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