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「姫、ガラスの靴が落ちましたよ」
聞き覚えのあるセリフを言って、翔はあたしに向かってニコリと優しく笑う。
それ、初めて会った時も言ってたし。
しかもなに言ってんのよ…
アンタがあたしの靴とったんじゃん。
変なの。
「ふっ」
アホ過ぎて笑いが出てきた。
翔はそんなあたしを見て満足そうに微笑むと、
「笑った。はい、これで大丈夫」
と言って足に靴を履かせてくれた。
もしかして…あたしがずっと謝ってたから?
だから?
あたしの笑顔をみてニコニコ笑う翔を見ると、そうらしい。
やっぱりアホだ。
「好き」
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